全く難しいことはないのですが、初めて格安SIMに乗り換える場合「実際にどうやればいいか?」というのはなかなか不安だと思います。
ということで、今回は格安SIMとの契約方法が全く分からない方へ向けた記事になります。
格安SIMに乗り換えたいけど、本当に全く何も分からないから教えて!
任せて!一見難しそうに感じるかもしれないけど、簡単に言うと下の画像のような流れだよ。
※乗り換えの方は下記の『Step1』から、新規契約の方は『Step2』からお読みください。
はじめに:格安SIMの契約完了までの疑問あれこれ
格安SIMってオンライン契約するイメージがあるんだけど、仕事で使ってるから、届くまでの間携帯が使えなくなるのは困るんだけど・・・
心配ご無用!格安SIMを使い始めるまで今の携帯をそのまま使えるよ!
後述しますが、格安SIMへの乗り換えは申し込みの時点で強制的に解約されるわけではありません。
乗り換えの方の場合は、格安SIMの回線が開通するまで(手元に届いて設定するまで)の間は、今使っている携帯をそのまま使うことができます。
なるほど!じゃあ数日携帯が使えないとかは無いんだね。
でも、手元に届いてから開通までどれくらいの時間が掛かるの?
格安SIMとの契約に掛かる時間ですが、格安SIMはSIMが到着してから即日利用することができます。
概ね開通作業をしてから1時間程度とされています。
ただし、開通作業をした時間帯によっては翌日にずれ込む事もあるので注意!
また、格安SIMは届くまでにだいたい平均で4〜5日程度です。
Step1:MNP予約番号を取得する(電話番号をそのまま引き継ぎたい方のみ)
今現在使っている携帯の電話番号を引き継ぎたい方のみ『MNP予約番号』を取得する必要があります。
MNP予約番号は、現在使っているキャリアで解約前に取得する必要があります。
『携帯ショップ』や『各キャリアのマイページ』からも取得できますが、コールセンターで取得するのが最も簡単です。
Docomoの場合
- 151(ドコモの携帯電話から発信する場合)
- 0120-800-000
auの場合
- 0077-75470
Softbankの場合
- *5533(Softbank携帯からの発信)
- 0800-100-5533
上記の画像の通り、MNP予約番号を取得=解約ではありません。新しい携帯会社と契約する際に利用して、乗り換え先の回線が開通後に自動解約されます。また、その際にMNPを取得した会社(=前のキャリア)から『MNP転出手数料』が発生します。逆に言えば、MNP予約番号を取得しても使わなければ今まで通り現在のキャリアをお使いいただけます。
※MNP転出手数料・・・3,000円
MNP予約番号の有効期限は15日間なので、格安SIMが届くまでの時間を考慮して、取得したらできるだけ早く格安SIMに申し込みしましょう。
Step2:任意のMVNO(格安SIM)と契約する
Step1で説明したように、契約の際にMNP予約番号を利用すれば自動解約されるので、乗り換えの方は前のキャリアの解約手続きは不要です。
乗り換えの方はMNP予約番号を取得後、新規の方はそのまま任意の格安SIMを契約しましょう。
ただし契約前に注意すべきことは以下
- 利用する回線
- SIMカードの種類
- SIMカードのサイズ
の3点です。
利用する回線について※SIMだけ契約する方は注意
正直、回線の違いが分からないからどこでもいいんだけど
え?端末は何を使う予定なの?
※端末とセットで契約する場合は特に気にする必要はありませんが、端末を自分で用意する方は下記のことを理解しておく必要があります。
各社それぞれ提供している回線は、Docomo回線/au回線/Softbank回線のいずれかになります。
たとえばDocomoで契約したスマホを利用したい場合はDocomo回線と契約すれば問題なく利用できますし、auで契約したスマホを利用したい場合はau回線を選択すれば良いと言うことになります。
なるほど!じゃあ僕はauのスマホをそのまま使う予定だからau回線の格安SIMと契約すればそのまま使えるんだ。
そうだね。でも、一部の古い端末は同じ回線でも、SIMロック解除が必要な事もあるから注意してね。
そうなんだ・・・ちなみによく聞く『SIMフリースマホ』ってどこの格安SIMでも使えるんだよね??
実はSIMフリースマホも、必ず使えるわけでは無いんだよ。
稀に「SIMフリーならどの回線でも使える」という情報を掲載しているサイトがありますが、それは間違いです。
国内で正規販売されているSIMフリー端末の場合は使用に関しては基本的に問題ありませんが、海外製品のSIMフリー端末の場合は、そもそも端末自体が日本の周波数に対応していないことがあります。
とくに海外サイトで購入する際は要注意だよ。あと、同じ端末であっても『国内版』や『海外版』があって、対応する周波数が違うこともあるから、中古スマホも購入する時にも同様に気をつけたいポイントだね。
一方で『SIMロック解除済』の端末ですが、SIMロックは日本独自の制度なので、逆に言えばSIMロック解除済の端末は日本国内の周波数に対応しており、その制限が無くなったSIMロック解除済端末は基本的に国内のどの回線でも利用できます。ただし、SIMフリー端末と同じく、もともと端末側が日本国内の全ての周波数に対応しているとは限らないので、一部の回線では電波の掴みが弱い可能性もあります。
そんな事言われると、何を使ったら良いのかわからないよ・・・
そこまで不安がらなくても、あくまで可能性の話だから、基本的にはSIMロック解除済のスマホは使えると思っていいよ。あと、格安SIMのそれぞれの公式サイトで『どの端末が動くか?』というのが掲載されているから、それを見るのが確実だね。
各社の動作確認済み端末ページ
なんだ!こんなのあるんだ!
SIMカードの種類について
申し込みのページみたら『音声SIM』と『データSIM』が分かれてるんだけど・・・両方使いたいのに。
音声SIMはデータも使えるよ 笑。逆にデータSIMは電話はできないから、乗り換えの時は音声SIMを選ぶことになるね。
各社、名称に若干の違いはありますが、『音声SIM(通話SIM)』『データSIM』の2種類を提供しています。※『データSIM+SMS』を提供しているところもあります。
音声通話SIMはその名の通り、『音声通話できるSIM』なので、乗り換えの方はこちらを選択しなければいけません。
データSIMは、音声通話に対応していないSIMです。その為、通常の電話は利用できずにネット利用しかできません。ただし、無料通話アプリを通して通話することは可能です(LINE通話やMessangerアプリの通話機能、その他IP電話アプリなど)。※ネットを介しての通話なので、通話中データ量は消費されます。
ちなみにIP電話というのは、例えば050から始まる電話番号を使って電話できるサービスで、通話時間に応じて料金が発生するサービスね。
へー、データSIMでも050の番号持てるんだ。
SIMカードのサイズについて
端末に挿入するSIMカードのサイズは、通常SIM/Micro SIM/Nano SIMなどと幾つかサイズが異なります。
近年の端末はだいたいNano SIMですが、稀にMicro SIMの端末もあります。
自分の端末のSIMカードのサイズなんてどこで判断するの?
慣れたらSIMカードを入れるトレイのサイズで分かるけど、全く分からない場合は『端末名+SIM』とか『端末名+スペック』とかで検索すればメーカーのスペック表が出てくるからそこで分かるよ。
え?上のやつって2枚必要なの??
違う違う 笑。2枚入るというだけで、2枚入れる必要は無いよ。
まぁ例えば電話番号2つ契約してて切り替えたい時とかに使ったりする事があるけど、今は気にしなくていいよ。
契約前に自分のSIMカードのサイズをきちんと把握しておく必要がありますが、仮に注文するSIMカードのサイズを間違えてしまっても、ネット通販などでSIMカードのサイズを変更する商品が数百円で販売されています。
上記は、サイズアップのアダプターと、サイズダウン用のカッターがセットになった商品ですが、サイズアップするだけなら下記のような簡易のアダプターを利用すれば数百円でできます。
ようするに、SIMカードのサイズに関しては、最悪間違えても低価格でなんとかなるという事だよ。また、このようなアダプターを利用したくないという人は、数千円の手数料でSIMカードのサイズを変更してくれたりするよ(個人的には勿体無いと思うけど)。
Step3:SIMカード到着後にやるべきこと
申し込み後、SIMカードが届いたらやるべきことはあと2つ程度です。
なんか難しそう・・・
いやいや、めちゃくちゃ簡単だよ。ただ各社で入力する内容が違うだけで、設定する項目自体はほとんど同じだよ。
まず、端末に届いたSIMカードを挿入して『APN設定』というものをする必要があります。※スマホをセットで購入した場合は、MVNO側でAPN設定を行っている為、基本的に不要。
APNの詳しい設定方法h、SIMカードに同梱してある各社のガイドブックなどに設定方法が記載されていますが、不安な方は各社のWEBサイトなどでも見ることができます。
APN設定後、しばらくすると使えるようになり、これで完了です。
ガイドブックやWEBサイトを見ながらやれば、どれだけ機会音痴の人でも設定できるよ。
ただし、MNPの場合は『MNPの開通作業』というものが必要で、これをすることにより完全に電話番号の移行が完了します。
MNPの開通作業は、各社マイページから開通ボタンを押すことで完了します。
※開通作業を行わなくてもMVNOによっては数日後、またはMNP予約番号の有効期限終了時に自動でMNPの開通作業が行われます。
開通作業のタイミングにより開通が翌日になってしまうことがある為、開通作業の時間帯に注意。
ちなみに開通ボタンを押すタイミングなんだけど、例えば楽天モバイルの場合は、9:00~21:00なら当日中に開通するけど、21:01以降は翌日の9:00以降に開通するから、そこだけ注意してね。
オッケー。思ったより簡単そうだね。
うん。稀に見るほど丁寧に解説したけどね 笑
まとめ
以上、格安SIMに乗り換える手順の解説でした。
手順をおさらいすると
MNP予約番号取得(乗り換えの方のみ)→格安SIM申し込み→格安SIMを端末に挿入→APN設定→MNPの開通作業(乗り換えの方のみ)→開通
という流れです。
格安SIMの料金解説はこちらにありますので、是非参考にしてください。
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